告白

 

あたしは一人の青年の心を殺しました。実際に亡くなってしまったかどうかは不明ですが、あたしは彼の心を追い詰めた原因は自分にあると確信しています。傷つけて、傷つけられて、最期にさよならも言えず彼の心はどこか遠くのあたしの知らない場所へ旅立ってしまったのだと思います。"人殺し"という名の重い重い十字架を背負って生きてゆくことになりました。あたしにとっての生きる希望、理由というのは特別な感情を向けているたった一人のためです。今日、あたしは彼にまだ生きていてもいいと、赦されました。だから、これを綴っています。文字や言葉にすることで記録しておきます。

 

こんなあたしのことを全部全部許すと言ってくれたあなたへ、またどこかで逢いましょう。さようなら。