それは、まるで霧雨のような

誰かと繋がっていても寂しさは紛らわせられない。心の奥底から垣間見える寂しさを君はどうやって埋めてくれるのか。温かい家庭。居場所のある空間。誰もが私を肯定してくれる、そんなものなんて存在しないのさ。長い年月をかけて例えそれが現れようとも私はそれを認められるのか、不安でしかない。怖いんだ、誰もいなくなってしまった世界、誰も私のことを見てくれない世界、何が正義で何が悪なのか最早それは神のみぞ知る。あぁ、また霧雨が降ってきた。夜はまだまだこれからだ。